土曜日が好き

土曜日が好きなので

裏スケ

久しぶりになんか書いてみようと思ったが、
ひとり嘘対談しか書いたことがない吉田。
普通のブログは初めてなので緊張している。


最近の休日は、色々な事情で予定が急に無くなることが多い。
誰かと会う約束をしてもどうせなくなるだろうという思いから、遊ぶ約束をした段階で、ドタキャンされたバージョンのスケジュールを同時に考えるようになった。これがとても楽しい。ドタキャンされても別の楽しみが待っているのだ。吉田はこれを「裏スケ(リスケ)」と呼んでいる。


例えば先週の土曜日。
本来は大学時代の友人らと京都に行く予定だったが、友人の体調不良で残念ながら延期になってしまう。ここですぐさま映画鑑賞に裏スケ。
なんらかの事情で京都行きが中止になった場合、話題のパラサイトを観に行くことに決めていた吉田は強かった。あらかじめ裏のスケジュールを考えておけば、すぐに気持ちを切り替えられる。
裏スケは急なキャンセルによる心のショックを和らげる効果もあるのだ。

パラサイトを観終えた吉田は、そのまま阪急のCoCo壱番屋でカレーを食べに行く(京都に行ってたらCoCo壱なんて食べないからね!)。カレーが運ばれてくるのを待っていると、次の日に会う約束をしていた人が、急な仕事が入って明日厳しいかもという連絡が(きました、裏スケの予感)。裏スケ遂行中に次なる裏スケをすることになるとはな。

結果的に、裏裏スケスケを余儀なくされた吉田。悲しいが、まだ俺の裏土曜は終わってないぞとNu茶屋町タワレコへ向かう。chara+yukiのアルバムが前日にリリースされたのだ。これはCDの音で聴きたい。リード曲の「楽しい蹴伸び」を聴いたときから、ドープなアルバムになりそうな予感があった。コラボのくせにコマーシャルな曲はなく、大衆を意識せず自由に楽しんでいる曲が多いのがかっこいい。最前線にいる人が何にも縛られず好きなように音楽で遊んでいるなんて…。明るいJ-POPの未来を想像して泣く。くるりの岸田さんがギターを弾いている曲と、「ひとりかもねむ」(テクノに柿本人麻呂!)が良い。CDで聴きたいと言いながらスマホに落としてBluetoothスピーカーで毎日聴いている。
裏土曜を完璧にキメた吉田。
家に帰ってからは記憶がないので省略する。

日曜日は、1917という映画を観に行った。また映画かよと己の裏スケボキャブラリーの無さに落胆しながら鑑賞。映画はとても素晴らしくて、なんならドタキャンされて正解だったかもと思った。吉田はこれを「裏スケ勝ち」と呼んでいる。戦争映画をワンカットで撮るなんて、面白くないはずがない。
その後、阪急の紀伊國屋(吉田の2019年ベスト本屋)に寄ってウロウロしていると、高橋源一郎が人生相談の本を出していたので買った。高橋源一郎の新刊は基本的に買いたくなってしまう。論語のやつはよく知らないので買ってないけど。タカハシさんの優しさが文章から滲み出る感じが好きなのだ。そういう意味で言うと人生相談なんて、優しさの極み、俺得。

しかしながら、人生相談の本をレジに持っていくのは少なからず恥ずかしさがある。店員さんにこの人悩んでいるんだなあと思われそう。だからあんまり悩みが無さそうな顔をしてお会計をしたけど、本当に悩んでいるときこそ、苦しさを外に出さない人にも見える。あるいは、全然悩みが無さそうなのに、なんでこの人は人生相談の本なんて買っているんだろ、怖いな。と思われるかもしれない。それが一番嫌かもしれない。ちなみに吉田は悩みだらけである。
でも思い切ってレジに並ぶのだ。


裏スケは普段できないようなことをする絶好のチャンスなのだから。