土曜日が好き

土曜日が好きなので

感想

自作自演の吉田さん特集シリーズ。いかがだったでしょうか。こいつやばいと思った方もいるでしょう。理性はちゃんとしてるので大丈夫です。遊びでやっているので心配しないでください。


架空のラジオ番組の特集コーナーという設定で色々な角度から面白おかしく孤独について考えるという実験をしてみたら、普段考えていることも整理できたし意外と楽しかったのでおすすめです。5年後とかに見返したい。


何も問題は解決しなくても、モヤモヤを文章で表現するとどこか昇華された気がして、デトックス効果というか、セルフセラピーになるなと思いました。


孤独もここまで来ちゃったらもう笑いに変えていかないとやってられません。

               
2020年 元旦の新潟の吉田

⑤今こそ正しくネガティブを見つめ直そう!Nのすゝめ特集!

ーみなさん、こんばんは。早いもので5回目です!早速参りましょう今夜の特集はこちら。


もうおれは無理なんだ。どうしてこんなにダメなんだ、ちくしょう上手に生きられねえ…いやでもその状態こそが生きてるってことやん!?ネガティブ最高!!!ポジティブシンキング至上主義テストステロン時代に別れを告げろ!これからはNが来る!今こそ正しくネガティブを見つめ直そう!
新しいNのすゝめ特集〜〜〜!!!


吉田:よっしゃ〜。


ーはい。もう既にゲストの方には登場いただいてますが、紹介しましょう。自信の無さなら誰にも負けない!泣く子も黙るNの先駆者!新潟が産んだ奇跡のネオ・ネガティビスト、吉田さんです!!


吉田:よろしくおねがいします。


ーよろしくお願いします。今までも沢山のゲストが来られましたが、今夜はネガティビストという、変わった職業の方にお越しいただきました。吉田さんは新潟県出身なんですね。


吉田:はい。でも大学からは大阪に引っ越してきて、そっからはずっと大阪です。


ーそうなんですね。では本題に入る前にNという言葉について説明していただいても良いですか?


吉田:はい。まあ、Nというのはネガティブのことなんですけど、ただ単にネガティブなのではなく、「これからのネガティブ」といった意味合いが強いですね。


ー「これからのネガティブ」とは…


吉田:はい。これからの時代を意識した正しいネガティブの在り方を考えていこう、といった感じで。ですから、NにはNEOやNEWのニュアンスも込められています。


ーなるほど。面白そうですが、一般的にはポジティブに生きることが良いこととされていますよね。


吉田:もちろんです。僕もポジティブ(以降Pと表記)を否定している訳ではありません。ただ、余りにもPが良いものとされ過ぎているなと感じているので、もう一度Pを突き詰めて考える必要があると言うか、Pだったらなんでもいいのか?と正直思っているので。


ーPはPでも、良いPと良くないPがあるということでしょうか。


吉田:その通りです。Pシンキングの過程は人によって多種多様なのに、Pである事のみに囚われて、Pの質が問われないことに危機感を持っています。それはNにも同じことが言えるはず。ですから、PとNを細分化して分析していくべきという考えが今後の主流となるでしょう。


ーはあ。


吉田:好ましい(Good)PやNは、GPとGN。危険(Kiken)なPとNは、KPとKN。PとNはこのように4つに分けることができます。ネガティビスト界隈ではこれをPとNの4分割法と呼んでいますが、重要なのは、いかにKNやKPを回避してGNやGPが出来るのかということです。


ー確かに。好ましいNと危険なNを分別するのは難しそうです。


吉田:難しいです。しかし、ネガティブというだけで否定するのはおかしいですから。僕に言わせれば、みんなネガティブに対してネガティブになりすぎなんです。自分の弱さを認める正しいNであればむしろ推奨されるべきなんですよ。好ましいNを実践すれば、心理的な安定が得られ、その後に好ましいPへ転換しやすいんです。でもなかなか人は分かってくれない。だからこそネガティビストが声を上げていかなければならない。人々の心の休息地点として、Nという考え方が広まっていくように。


ーなるほど。では、好ましいPとNについて具体的に教えてください。


吉田:好ましい状態というのは、感情だけでなく理性の部分がきちんと働いてる状態を指します。今自分がなぜN(もしくはP)なのかを理論立てて説明できなければ、問題解決に繋がりません。
落ち込んでも、いきなりPになれない人もいますから、最初はNになっていいんです。ただ、感情的になったり、自分を傷つけたりするようなNは危険なNです。同じように、根拠のない自信でがむしゃらに頑張ろうとするのは危険なPに陥っている可能性が高いですね。


ー自分がどうなりたいのかが明確にあって、そのためにロジカルにN(もしくはP)を選択しているという状態。それを自身が理解していることが重要なんですね。


吉田:はい。僕自身が極端なマイナス思考人間なんですが、いつかはPに辿り着けるようにNを選択しているだけなのに、周りからは「そんなんだからアカンねん、ポジティブになれよ」と、Pの強要をされることが多くて。確かに、人並みの人生を生きていけるような人はNの発想は必要ないのだろうなとは思います。でも、僕のように普通の生き方ができない人間もいるわけで、そういった人が負い目を感じることなく(正しい)ネガティブができる世の中になればいいなと思います。


ーそうですね。しかし、ポジティブ・ネガティブは理屈よりも感情と深く結びついてますよね。冷静に理性を働かせて選択することは、意外と高度な技術が必要になってきそうですが。


吉田:ある程度トレーニングは必要かもしれません。僕は元来ネガティブなので時間はかかりませんでしたが、ポジティブな人が正しくNを実践するのは難しいはずです。ですが、すべての物事は多面的なんです。「こんなこと絶対良くない」と遠ざけていたものに心を救われることも世の中にはあるはず。

無理にNになれと言いたいわけでなく、固定観念に従うばかりで、自分で考えずに決めつけるのは危険なことかもしれないよ、と言いたいですね。門前払いが見落としてしまう大切なことって、きっと沢山あるはずなので。


ー少数派だったり見捨てられがちな物に焦点を当てて、その中に秘められた新しい価値を見つける。
究極ネガティブの吉田さんだからこそ発見した物事の捉え方なのかもしれませんね。今日はありがとうございました。


吉田:ありがとうございました。



次回の特集コーナーは、『恋の因数分解!(真心をx,下心をyとする)特集!!!』です!
お楽しみに〜

③グヘヘ男子とフヘヘ男子特集(グヘヘ編)

ーみなさん、こんばんは。早いもので特集コーナーも3回目!今回の特集はこちら、


現代の凝り固まった有害な男性性に物申す?!と見せかけて実は思考停止してるのは俺の方?
正義とは?悪とは?そもそも善悪の問題なのか!?揺れ続ける価値観の天秤を止めろ!あなたはどちら、グヘヘ男子とフヘヘ男子特集!!
今夜はグヘヘ編!!!


ーいよいよ、はじまりましたね。グヘヘ男子とフヘヘ男子、興味深い内容になりそうですが、ここで本日のゲストの方を紹介しましょう。吉田さんです。ようこそ〜。


吉田:はじめまして。今日はよろしくお願いします。


ーよろしくお願いします。さて、本日のゲスト吉田さんについて簡単なプロフィールを紹介させていただきます。吉田さんは新潟県のお生まれで、大学進学をきっかけに大阪に引っ越されました。大学在学中から外の世界を知りたいという気持ちが湧き上がり、退学を決心。その後は様々な国を渡り歩き、現在は故郷の新潟でコンテンポラリーダンサーとして活躍されています。


吉田:故郷を愛しています。


ーそうなんですね。では、さっそく特集に移っていきたいのですが、その前になぜダンサーである吉田さんが、グヘヘ男子とフヘヘ男子について語ろうと思ったのでしょうか。


吉田:はい。僕はダンスで世界を回っているうちに、様々な男性と出会いました。その中で、全ての男性は二種類に分けられるな、と感じたんです。


ーそれが、グヘヘとフヘヘ。


吉田:はい。


ーどういう違いなのでしょう。


吉田:恋愛における、異性に対するアプローチの仕方や、それに伴う感情の動き、思考プロセスの違いによって分けられます。簡単に言うと、あからさまに欲望を垂れ流す方がグヘヘ、欲望を隠しすぎて事を上手く進めない方がフヘヘ、といった感じです。


ーふむ。つまり、肉食系と草食系ということでしょうか?


吉田:それは少し違います。肉食系男子や草食系男子という言葉は2006年に生まれ、08〜09年にかけて流行し、一般的に使われるようになりました。ですが、それから10年が経ち時代は変わりました。フェミニズム思想の広まりやジェンダー感のアップデートが叫ばれるなかで、男性の恋愛アプローチに対する世間の見方がより厳しく、精査されるようになります。そこでは、もはや肉食や草食などという簡素な分類では、これからの時代に適応した正確な男性性の判断ができなくなったのです。


ーはあ。


吉田:要するに、肉食・草食という概念に、フェミニズム的観点を加え、厳しくアプローチを評価していくことで、欲望にまみれた男性陣が己の男性性と向き合うべく開発された分類・評価法がグヘヘとフヘヘなのです。


ーなるほど。「欲望」を1つのキーワードとしつつ、時代錯誤なジェンダー感を持つ男性に警鐘を鳴らすべく生まれた評価方法なんですね。


吉田:はい。ただ注意したいのは、そういった男性を厳しく糾弾したいのではなく、改善を促すことを目的とした分類なのだということです。有害な男性性に対して攻撃をするための言葉ではありません。


ー社会をより良くするための提案なのだと。確かに、肉食系草食系と言われても、そこから何かが始まるわけではないですもんね。


吉田:ええ。また、女性による一方的な分類ではなく、男性側が自らの行いを振り返って「あの時おれはグヘってたなぁ、いかんいかん」と反省することもできます。このように、性別問わず誰にでも開かれた概念なのです。


ーなかなか濃い内容になってきましたが、今日はグヘヘ編ということで、グヘヘ男子の方に焦点を当てて特集していただけるんですよね。ちなみに、失礼ですが吉田さんはどちら側の男子なんですか?


吉田:僕は極度のフヘヘです。過激派フヘですね。マジでね、もうムリです。


ーご自分がフヘという理由で、お辛い経験をされてきているんですね。


吉田:治らない病気のようなものですね。僕のフヘを全部受け入れてくれる女性と出会えればなと思っています。


ー最初に話していたことと矛盾しているような気もしますが、分かりました。深掘りしてしまって大変失礼しました。


吉田:いえ、こちらこそすみません。


ーでは、話をグヘヘに戻しましょう。グヘヘ男子のどういった部分が具体的に問題であると、吉田さんは考えていますか?


吉田:何もかもですね。グヘはジェントルな顔でオレ優しいアピールをしているくせに、実は自分の性欲を何よりも優先している。全ての行動が夜のグヘヘ達成のために行われている、ただの猿です。しかもそのことに殆どのグヘは無自覚なのです。ありえません。でも、結局最後はグヘが勝つんです。僕の負けです。


ーグヘヘ達成とグヘヘ未達成は勝ち負けで分けて良いものなのでしょうか。それこそ、女性を蔑視していることに繋がりそうですが。


吉田:知りませんよ。ただ僕はいつも敗北感で気を病んでいるんです。奴らに対して吐き気のする思いですが、本当に気持ち悪いのは俺の方やねんな…。


ー…ええと、質問を変えますね。吉田さんはダンサーをされていますが、今回のテーマとご自身のダンスがどのように結びついているのか、それを通して何を表現したいのか、教えてください。


吉田:怒りと憤りですね。グヘなお前らもフヘな俺自身も、みんな消えてしまえという感情は無意識に存在していると思います。それが僕の表現の根幹にあります。


ー男性が嫌いなんですね。


吉田:僕は男という生物にかなり強烈なコンプレックスを持っていまして、男性と会ったり話したりするといつも劣等を感じてしまうんです。学生時代なんかは恋愛至上主義な風潮が蔓延しているので、そういった若者コミュニティに属していると、恋愛のできない自分は存在してはいけないのかなと感じずにはいられなかった。欲求を隠さず伝えるという、自分には絶対にできない表現を容易くしているグヘ男を見ていると、軽蔑だけでなく、それと等価の憧れをいだいてしまう。グヘに対する軽蔑感情の蓋を開けると、僕自身の人間性の欠落が深い溝として現れ、これまで僕が逃げ続けてきた様々な真実を文字通り底無しに突きつけてくる。つまり、憎しみの正体はグヘではなく、不甲斐ない自分の至らなさ(フヘ)だということ。ただ、これはアンビバレントなんていう格好の良い感情ではないんです。


ーグヘを攻撃することは、自分の内面にあるフヘを攻撃するということとイコールだったということですね。どうしてこのような考えに至ったのでしょう。


吉田:男らしさというしがらみから一度離れたかった。そして、実際に距離を置いてみて、俯瞰して有害な男性性について考える時間をとってみたんです。すると、グヘを批判するために発展させていた思考が、自分の中のフヘの有害性を探し当てた。グヘはグヘで改善するところがあり、フヘはフヘの課題がある。だからこそ、グヘやフヘの性質を分析し体系化することで、誰も傷つかずに恋愛ができるのではないか。そういうヒントが見つかるのではないかと考えたのです。


ーなるほど。残念ながらここでお時間が来てしまいました。今回はグヘヘ編でしたが、いつかはフヘへについての吉田さんの見解をもっとお聞きしたいと思います。最後に何かメッセージがあれば。


吉田:そうですね。グヘヘを散々悪く言ってきましたが、グヘから学ぶべきところもあるんですよね。グヘの強さとフヘのしなやかさを両立できたら良いのかなと思います。温かさと優しさを持ちながら自分自身が恥ずかしい存在であることを恐れない。
ここで、僕がグヘとフヘについて悩んでいる時に救われた谷川俊太郎の詩を引用して、このコーナーの終わりとさせてください。今夜はありがとうございました。僕らがワイセツであることを恐れずに生きていけるように。「ワイセツについて」という詩です。

どんなエロ映画も
愛し合う夫婦ほどワイセツにはなり得ない
愛が人間のものならば
ワイセツもまた人間のものだ
ロレンスが ミラーが ロダンが 
ピカソが 歌麿が 万葉の歌人達が
ワイセツを恐れた事があったろうか
映画がワイセツなのではない
私たちがもともとワイセツなのだ
あたたかく やさしく たくましく
そしてこんなにみにくく 恥かしく
私たちはワイセツ

②気絶特集

ーみなさん、こんばんは。2回目です。今日の特集はこちら

 

気絶特集

 

そんなつもりなかったのについつい気絶してしまうんです…。どうして自分はいつも気絶してしまうのか…。そういった気絶にお悩みの方が前向きに気絶を捉え直すため活動している、プロ気絶士の吉田さんをお迎えして、今夜は気絶についての新しい考え方のヒントを探っていきましょう。というわけで、今夜はよろしくお願いします。

 

吉田:よろしくお願いします。

 

ーさて、まずは吉田さんの簡単なプロフィールをご紹介いたします。吉田さんは、新潟県のお生まれで大学進学の際に大阪に引っ越されました。大学時代に何度も気絶に悩まされた経験から、独自の気絶対策のアプローチを模索。そして大学卒業間近に、後に「自己肯定的気絶法」と呼ばれる気絶のノウハウを確立。それを提唱する活動を行うなかで、気絶アドバイザーの資格を取得。以降プロ気絶士として気絶関係のカウンセリングを行なっております。主な著書に「気絶入門」「気絶しちゃえよ」「気絶占い」などがあります。

 

吉田:はい、紹介いただきありがとうございます。

 

ー「気絶占い」は私も読ませていただきました。これ、とても興味深い内容ですよね。またこの人は新しい気絶のカタチを見つけ出したなと(笑)

 

吉田:ははは、ありがとうございます(笑)

 

ー私も実際に本を読みながら、昨晩気絶占いをしてみました。

 

吉田:どうでした?

 

ーあと50分気絶していたらルース:コンシャスネスだったんですが…おしかったです…。

 

吉田:落ち込むことはないですよ。そう簡単に理想的な気絶は出来ないものです。

 

ーそうですよね。さっそくこれから気絶について色々お話を伺いたいのですが、その前に「気絶」とはそもそもなんなのか、ピンと来ていない方もいると思うので、基本的なところを教えてください。

 

吉田:そうですね。広辞苑によると気絶の欄には、「失神」や「意識を失うこと」とありますが、ここで取り上げる「気絶」というのは、簡単にいってしまえば「寝落ち」ということになります。

ですが、世間一般がイメージする「寝落ち」よりもレベルが高く、強制終了的な意味合いが遥かに強いもの、急激な眠気によって正に意識を急に失ったかのように眠ってしまう状態を「気絶」と定義しています。

 

ー吉田さんの著書「気絶入門」によると、

(前略)人間の心と身体の関係で捉え直すと、一般的な睡眠は、心が身体を眠らせようとした結果起きるものであるが、(中略)気絶はその逆で、身体が心を眠らせてしまうことである。

と書かれていますね。もはや自分の気持ちなどではコントロールが出来なくなるという意味でしょうか。

 

吉田:そうです。精神は身体に対して支配権を持っていると脳は知覚しています。ですが、人間が気絶をする瞬間だけは、身体が支配権を持つ。これを「むっちゃ気持ちええなぁ」と捉えることが、肯定的気絶に繋がります。このように自分の精神力では決して抗えない感覚を抽出し、快感に変換していく方法論を追究したものが私の提案する「自己肯定的気絶法」なのです。

 

ーなるほど。私は気絶後に空虚感や無力感に苛まれるのですが、これは自己否定的気絶になってしまっているのですね。

 

吉田:残念ながら、そうなります。確かに、気絶から目が覚めると電気やテレビは付けっぱなし、食器も洗ってない、歯磨きもしてない、浅い眠りで疲れは取れない、明日は仕事。これじゃあ自分を責めてしまいますよね。私も何度もこの苦しみを味わってきました。だからこそ、この状況を楽しむことがナーイス気絶の第一歩となります。

 

ーおお!出ましたね、「ナーイス気絶!!」これは吉田さんの提唱する「気絶叫言葉」の1つですよね。

 

吉田:はい、気絶から目覚めた瞬間に絶叫する言葉をあらかじめ決めておいて、気絶後にその言葉を叫ぶんです。もし今夜気絶して、目覚めたら「いや夢なんか〜〜〜〜い!!」と叫ぶぞ。ワクワク…というようにね。

上級者になると、あらかじめ決めずに目覚め時のフィーリングで気絶叫する場合もあります。また、最近は起きた時刻の気絶叫が流行していますね。「にじよんじゅうろっぷ〜〜〜ん!!!!」とか。

 

ー気絶にワクワクを付加していくわけですね。

 

吉田:せっかく気絶したなら叫ばないと損ですから。

 

ー吉田さんは気絶寸前のどうにもならない時間がなによりも気持ちいいとおっしゃっています。

 

吉田:最高ですね。有意識と無意識の境界地点にいる感覚、何物にも替えがたいです。

 

ーさっそく今夜の気絶が楽しみになってきました。ちなみに話はそれるんですが吉田さんは週に何回ほど気絶されてるんですか?

 

吉田:…………。

 

ー吉田さん?

 

吉田:……………。

 

ーさすが。素晴らしいタイミングのナーイス気絶です。吉田さんが気絶されたところで、音楽を流して今日のコーナーを終わらせていただきたいと思います。吉田さん、今夜はありがとうございました。char「気絶するほど悩ましい」

 

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https://m.youtube.com/watch?v=KzCKvWpZgaU

 

 

ー次回の特集コーナーは、グヘヘ男子とフヘヘ男子特集!!おたのしみに!

①SAYOKEN特集

ーみなさん、はじめまして。今夜から始まる特集コーナー、記念すべき初回はこちらの特集

 

どうしたら理不尽なサヨナラを未然に防げるの?サヨナラしたくないならサヨナラ要因を分析し、改善していこうではないか!今こそ求められるサヨナラ研究の最前線を学ぶ、現代のSAYOKEN入門特集!!

 

ということで、サヨナラ研究の第一人者であり、サヨナラ研究家の吉田さんにお越しいただきました。

 

吉田:よろしくお願いします。

 

ーよろしくお願いします。まずは吉田さんのプロフィールをご紹介させていただきます。吉田さんは1995年に新潟県で生まれ、大学進学にあたって大阪に引っ越されました。そして、4年間大学でサヨナラ研究を学び、卒業後はサヨナラ研究者としてご活躍されています。

 

吉田:はい。ありがとうございます。

 

ーまずはじめにお伺いしたいのですが、吉田さんはなぜサヨナラ研究をしようと思ったのか、お聞かせいただいても良いですか?

 

吉田:まあ、一言で言うと、失恋の痛手ですよね。

 

ーなるほど。

 

吉田:こんな辛い気持ちは二度と御免だね。と思っていたときに、サヨ研と出会いました。これで自分も変われるかもしれないと、全てを投げ打ってサヨナラ研究を学びました。

 

ーそうだったんですね。では、今一度みなさんにサヨナラ研究とはなにか、説明をお願いします。

 

吉田:はい。サヨナラ研究というのは、まあ文字通りなんですけど、人が恋愛関係の終焉を迎えた際に、どうしてサヨナラしなければならなかったのかを反省し分析していく学問ですね。

 

ーなるほど、「恋愛」におけるサヨナラに限定されているわけですか。

 

吉田:その通りです。特に僕が専門としている領域は、「これいけんじゃね期」と呼ばれるタームにおけるサヨナラなんですが。

 

ー研究者の中でもそれぞれ得意な領域があるんですね。「これいけんじゃね期」というのは、恋愛関係に発展する少し前段階のことでしょうか。

 

吉田:はい。「なんか俺ら、ちょっとイイ感じじゃね?これ、いけんじゃね?」っていう時期です。

 

ー1番楽しい時期ですよね。確かに、そんな時にサヨナラを言われるのは耐えられません。

 

吉田:そうでしょう。ここを乗り越えられれば付き合える可能性はぐっと広がるわけですから、この時期のサヨナラ研究は、恋愛弱者の若者には実は必修事項なんです。

 

ーよく分かりました。では、これからはより具体的に、サヨナラ研究を実践的な方法論なども踏まえて解説していただきます。

 

吉田:分かりました。まず最初にすることは、サヨナラしたタイミングを確定してしまうことです。先ほど恋愛関係の終焉と言いましたが、この瞬間をサヨナラ研究では、「ラブバニシングポイント」と言います。このラブバニシングポイントを決定するところからサヨ研は始まります。

 

ーなるほど。まずはどの時点で恋が終わったかを決めるわけですね。

 

吉田:はい。ラブバニシングを確定したら、次はサヨナラの種類を分別し、判断します。これをサヨナライズと言うのですが。

 

ーオーガナイズみたいなことですね。

 

吉田:そうです。現代サヨナラ研究では、サヨナライズは大きく3つに分けることができると考えられています。サヨナライズの3類型については、後ほど説明しますね。

その前に、サヨナラ研究をするうえで最も重要なことを言わなければなりません。ラブバニシングとサヨナライズの関係性についてです。

 

ーどういうことですか?

 

吉田:はい、基本的な話に戻りますが、そもそも人はラブバニシング(失恋)したらどうなるか、ということです。

 

ー…引きずる?

 

吉田:その通り。引きずったり、目の前にある現実から目を逸らしたりしてしまう。「まだフラれたわけじゃない」「これは失恋じゃない」ってね。

 

ー分かります。

 

吉田:実はそれが、サヨナラ研究において1番やってはいけない事なんです。女々しく失恋を引きずってしまうと、ラブバニシングポイントからサヨナライズまでの期間が文字通りズルズルと引き延ばされてしまう。サヨ研では、サヨナラに至った要因(サヨウイン)は貴重な資料なんです。ズルズル引きずっているうちに色々な事を忘れるということは、資料の損失を意味します。つまりサヨウインは鮮度が命であり、さっさとラブバニシングを確定しサヨナライズする判断力が不可欠なのです。

 

ーはぁ、なんとなく分かりますが。サヨナライズについてピンときてないので、少し説明してもらえますか?

 

吉田:そうですね。では、サヨナライズの三類型についてお話しします。サヨナラの種類は大きく「話があるの…型」、「フェードアウト型」、「姿眩まし型」に分けられると一般的に考えられています。

 

ーなるほど。

 

吉田:この3つから、自分のサヨナラは何型か決定する事をサヨナライズと言います。この中で1番厄介なのが、

 

ー…姿眩まし型。

 

吉田:正解です。「話があるの…型」は相手に対話をしようという意思があります。つまり、自分のどこがダメだったのかを殆どの場合教えてくれます。「フェードアウト型」も経験を積んだサヨナリストであれば、なんとなくラブバニシングを予期することができるので、早い段階で研究の準備ができます。もっと言ってしまうと、ラブバニシングの前からサヨウインの考察が出来てしまうわけです。また、「フェードアウト型」は「乗り換え移行期間」タイプや「なんとなく冷めてきたナ」タイプなどに分けられますが、これらについては今は省略させていただきますね。

 

ーはい。要するに、前者2つの型は、まだサヨウインを分析する余地はあるわけですね。でも「姿眩まし型」は、それが難しいと。

 

吉田:そうなんです。なんといっても姿を眩まされるわけですからね。実際、多くのサヨナリストはサヨナライズする前の日の夜に「姿眩まし型」だったら嫌だなと落ち着かない気分になります。しかし、だからこそ僕は「姿眩まし型」こそサヨナラ研究の醍醐味なんじゃないかと思っているんです。

 

ー吉田さん、カッコいいですね。

 

吉田:「姿眩まし型」に関しては、サヨウイン特定の困難さゆえにまだ十分な議論が進んでおらず、サヨナリスト界隈でも定義や対策方法についてかなり曖昧な状態なんです。中には「行方不明型」や「千と千尋の型」と呼ぶサヨナリストもいたりしますが、僕個人としては、相手は自分以外の人には行方を明かしているだろうし、行方が分かってないのは自分だけというケースが殆どなのだから、「姿眩まし型」が1番しっくりくるので、この呼び名を選んでいます。

 

ー確かにそうですね。あの、まだまだお話を伺いたいところなのですが、残念ながらお時間が来てしまいました。ここで、みなさんに何かメッセージがあればお願いします。

 

吉田:あ、もう終わりなんですか。思ったよりも早く時間が来てしまいましたね(笑) メッセージですか、そうですね、今回の特集はサヨ研の入門編ということで、基本的な話を中心にさせていただきましたが、みなさんには是非、これからより深くサヨナラ研究を学んでいってもらえたらいいなと思いますね。「私もサヨナラ研究をしてみたい!」と言う若者が増えてくれたら嬉しいです。僕自身も、より一層サヨ研を追究・発展させ、世間に広く認知される学問になるように活動していくなかで、サヨ研の新しい可能性を発見していければなと思います。

 

ー全ての道はサヨ研に通ず、といったところでしょうか。吉田さん、今日はありがとうございました。

 

吉田:ありがとうございました。

 

ー次回の特集は、気絶特集です!お楽しみに。

 

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